知らないと怖い現実世界
こんにちは人生は楽しんだもん勝ちです
今回は榎本博明 著書の「他人を引きずり下ろすのに必死な人」を読んだ感想、要約をしていきたいと思います
あらすじ
会社に勤務の方で、親切に面倒を見てくれていた先輩の態度が急によそよそしくなった事や仕事上で必要な連絡をしてくれない事や切羽詰まっているときに、わざとらしく雑用を押し付けるといったことをしてくる先輩はいませんか?
このような他人を引きずり下ろすのに必死な人の手にかかってしまうと、人間関係が壊されれてしまったり、人生が変わるような大きな失敗を招くようになっていしまうかもしれません
そこでこの本では、他人を引きずり下ろすのに必死な人達の精神構造はどうなっているのか。どうやったらこのような人達から生き抜けていったらよいのかといったことに関してまとめた本となっていました
内容
目次
1、人を引きずり下ろそうとする人の特徴
(1)本人に悪気は100%ない
人を引きずり下ろそうとしている人は「悪いことしている」という悪気がないことがあります
自分が相手を妬み、攻撃的な気持ちになっている事を認めたくない時、相手の中身を見たつもりになり、「相手が醜い気持ちをもっている」思い込む心理メカニズムを投影と言います
これには2つのメリットがあります
1つ目は自分自身の醜い攻撃的な気持ちを認めずに済むこと
2つ目は相手が醜い気持ちを持っていると非難することで、一見正当な理由のもとに相手に対する攻撃的衝動を発揮できるという事
このような心理メカニズムによって人を引きずり下ろそうとしている人にはあまり悪気絵を感じないといった特徴があります
2、「出る釘は打つ」は組織の使命である
(1)友達選びは自己評価を上げるために
誰だって自己評価を高く持ちたいと思います
そこで心理学者テッサーは「自己評価維持モデル」という考え方を提唱しました
自己評価維持モデルでは、人は自己評価を維持、もしくは上昇と低下を導く2つの心理過程として「反映過程」と「比較過程」を対比させています
①反映過程
身近の優れた属性や業績の栄光に沿して自己評価が上昇する心の動き指します
素晴らしい人物と自分を同一視すること(重ねること)で自己評価を上げる効果があります
自己評価を高めるために、活躍している人との知人距離を縮めることが特徴です
②比較過程
身近な人物の優れた属性や業績との比較により自己評価が低下したり、反対に身近な人物の劣った属性や業績との比較により自己評価が上昇したりする心の動きを示します
「あの人は活躍しているのに自分は何やっているんだ」と落ち込み、自己評価が低下する
「あの人と比べたら自分の方がマシ」と気持ちに余裕ができ、自己評価が上昇する
(2)同じ業界なら、できない人と付き合いたがる
自分にとって重要とみなしている属性や業績が問題となる場合は、「比較過程」が活性化しやすいです
この場合、友達や知人の優れた属性や業績によって自己評価が低下するため、その人物と心理的距離を遠ざけたりする心の動きが生じます
悪口を言い触らしたりするのも、自己評価を低下させた人物に対する復讐と言えますが、自己評価の低下を防ごうという必死の抵抗でもあるといえます
(3)有名になると連絡してくる人が増えるのはなぜ
一方、自分にとって重要ではない属性や業績が問題となる場合は「反映過程」が活性化されやすいです
この場合、友達や知人の優れた属性や業績によって自己評価が上昇するため、その相手との心理的距離を縮めようとする動きが生じます
有名になった途端に、付き合いのなかった親戚やかつての同級生から連絡が来るようになるという話はよく聞きますが、それは反映過程によって自己評価を上げようとする
行為をさすものと言えます
このような心の動きにより、友達選択さえも、自己評価の維持に有利になるように行われています
その証拠として、自分にとって重要でな領域では自分より劣り、あまり重要ではない領域では自分より優れた友人を選ぶ傾向が見られるからです
3、身近に潜む「妬み」と「攻撃性」
(1)通勤電車で突然キレる人の精神構造
欲求不満になると攻撃衝動が高まります
目標に向けて遂行されてきた行動が阻止されると欲求不満が生じ、その解消または低減のために攻撃行動が引き起こされます
「欲求不満=攻撃仮設」
欲求不満を起こされた人物と何の関係もない人物やものに対して攻撃的衝動をぶつけているわけで、「攻撃対象の置き換え」をおこします
置き換えが起きるときは、欲求不満によりイライラを発散したいという攻撃的な衝動が高まっているため、認知の歪みが起こりやすいです
そのため、普段なら気にならない言葉に挑発性を感じ取って、関係ない他人に暴言を吐いてしまうことが起きてしまいます
4、 危ない人への対処法
(1)反論は逆効果
まず、他人を引きずり下ろすのに必死な人が何を言ってきた時には、いちいち反論しないことです
反論すると、向こうはさらに向きになって攻撃してきます
こっちの言葉などまともに受け止めません
ゆえに嫌なことを言われても聞き流す
しかしあからさまに聞き流していると、向こうは余計に興奮して攻撃的になることがあるため、適当に聞き流す
また無視するわけにはいかない状況もあると思います
そんな時は感情的になるのではなく、丁寧な言葉遣いを保ちつつ、無理なことは無理と伝えることが大切です
ここで、勢いに押されて受け入れてしまうと、その後も要求がエスカレートする可能性があるためしっかり断りましょう